紙のタイムカードをやめる手順|捨てる前に確認すべきことと移行の進め方
紙のタイムカードをやめたい理由は、月末の集計、カードの回収、転記の手間など、職場によって違います。まずは負担になっている作業を一つ決めると、切り替え先に必要な機能を選びやすくなります。
タイムカード自体は、厚生労働省が挙げる客観的な記録の一つです。システムへの移行は義務ではありません。記録を実際の労働時間と照らし合わせながら、集計や保管を続けやすい方法を選びましょう。厚生労働省・労働時間の適正把握ガイドライン
最初に決めるのは、誰がどの端末で打刻するか
| 方法 | 向いている運用 | 用意するもの |
|---|---|---|
| 職場の共用タブレット・パソコン | 同じ場所に出勤する | 共用端末と、製品に合った本人識別の手段 |
| 各自のスマートフォン | 直行直帰や在宅勤務がある | 端末、通信環境、私物を使う場合の運用ルール |
| 各自のパソコン | 一人ずつパソコンを使う職場 | ブラウザ等の利用環境 |
キンログは、共用端末でのQR打刻に対応しています。 会社が登録したカメラ付きタブレットやパソコンに、印刷したQRカードをかざして使えます。スマートフォンを持っている人は、画面に表示したQRでも打刻できます。
読み取り後に表示される氏名を確認し、出勤・退勤などのボタンを押します。私物のスマートフォンを使わない人のために、一人ずつ専用端末を用意する必要はありません。端末の登録・QRの配布を済ませ、実際の照明や設置位置で読み取れるか試してください。
キンログで試すときの確認表
| 段階 | 試すこと | 確認できれば次へ |
|---|---|---|
| 打刻の準備 | 従業員1〜2名を登録し、使う端末を用意する | 本人が出勤・退勤を記録できる |
| 記録の確認 | 管理者が勤怠履歴を開く | 誰の、いつの打刻かを確認できる |
| 修正と集計 | 打刻漏れの修正方法と、CSV・PDF出力を試す | 給与計算の担当者へ渡す内容がそろう |
共用端末を使う場合はQRカードの発行と端末登録の手順、月末の作業は勤怠の確認とCSV出力の手順で詳しく説明しています。端末費用・通信環境と、現在の給与計算への受け渡しも含めて判断してください。
過去のカードは、切り替えても保存する
タイムカードは労働関係の重要な書類として保存の対象です。保存期間は5年間(当分の間は3年間)です。記録の種類に応じた起算日から数え、対象の賃金支払期日が記録の完結の日などより遅い場合は、その支払期日を起算日とします。 厚生労働省・記録の保存期間と起算日
切り替えを理由に、保存期間中のカードを処分しないでください。年月・従業員・対象期間が分かる形でまとめ、必要なときに取り出せるようにします。スキャン後に紙を処分する場合は、電子保存の要件を確認してから判断します。厚生労働省・労務書類の電子保存
切り替えの5つの手順
1. 締め日の翌日を本運用の候補日にする
締め日の翌日なら、一つの給与計算期間の記録をまとめやすくなります。月中に切り替える場合は、紙とシステムの対象期間を明記し、抜けや重複なく合算できるようにします。
2. 就業ルールを確認する
所定労働時間、休日、休憩、給与の締め日、有給の付与日・残数を確認します。日ごとに労働時間を切り捨てている場合は、その運用も見直します。詳しくは端数処理のルールを参照してください。
3. 1〜2名で試す
出勤・退勤・休憩の記録を取り、紙の記録や実際の勤務と比べます。打刻を忘れた場合の修正、集計結果、CSV・PDFの出力まで確認すると、本運用で困る点を見つけやすくなります。
4. 全員に使い方を伝える
「どこで打刻するか」「忘れたら誰に伝えるか」「QRカードをなくしたらどうするか」を短い手順にまとめます。説明を配るだけでなく、全員が一度打刻できることを確認しましょう。
5. 正式な記録を決めて本運用へ移る
給与計算に使う正式な記録と、修正する場所を決めます。 不安があれば、期間を区切って紙も残し、照合用に使う方法があります。どちらにも別々の修正を加えて、正しい記録が分からなくなる状態を避けてください。
最初の締めでは、打刻漏れ・休憩・残業などを確認して給与計算まで通します。必要な確認が終わってから紙の打刻を終了します。
打刻機を処分するタイミング
新しい方法で一つの締め期間を運用し、給与計算に必要な記録をそろえられたことを確認してからが目安です。リース品は、返却条件や残りの料金も確認してください。打刻機の処分と、過去のカードの保存は別に扱います。
よくある質問
スマートフォンを持たない従業員も使えますか?
キンログでは、印刷したQRカードと職場の共用端末で打刻できます。共用端末にはカメラとインターネット接続が必要です。
今の紙の記録を、すべて新システムに入力する必要がありますか?
過去の紙を必要な期間保管し、切り替え日以降を新システムで管理する方法があります。有給の残数など、継続して使う情報は別途引き継いでください。
通信が切れたときはどうしますか?
キンログの打刻には通信が必要です。打刻できなかった時刻と事情を控え、管理者へ連絡して修正する手順を決めておきます。
Excelで集計している場合はExcelからの乗り換え手順、登録後の準備は初期設定の記事も参考にしてください。
本記事は2026-10-02時点の公開情報とキンログの提供機能をもとに整理しています。個別の労務判断は、最新の公表資料や社会保険労務士等にご確認ください。